LOST M

LOST M

『LOST M』は、2004年にオーバーフローから発売された18禁アドベンチャーゲームです。本作は、複雑な人間関係と家族愛をテーマにした作品で、主人公・遠野周平が実母と義母の間で揺れ動く心情を描いています。オーバーフロー作品第11弾として、『PureMail -ピュアメール-』の3年後、『School Days』や『Cross Days』の半年前の時系列に位置づけられています。

物語は、周平の両親が離婚し、彼が大嫌いな父・孝蔵に引き取られるところから始まります。孝蔵はすぐに美沙子と再婚し、美沙子とその連れ子である芽衣子との新生活が始まります。しかし、周平は実母・操子への思慕を捨てきれず、義母・美沙子を女性として意識してしまうという複雑な感情に悩まされます。さらに、クラスメートの神崎円が操子と交際している父のことを想い、周平と共にその関係を妨害しようとする展開も物語に深みを与えています。

ゲームの特徴は、キャラクターたちの心理描写と、複雑な人間関係にあります。特に、周平が実母と義母の間で揺れ動く心情や、美沙子が再婚家庭の中で抱える葛藤が丁寧に描かれています。また、神崎円の介入によって物語がさらに複雑化し、プレイヤーは選択肢を通じてストーリーの展開を左右することができます。

本作の原画は宇宙帝王が担当し、シナリオはマロ☆ガッツと渋谷藍が手掛けています。音楽はAngel Note chidukoとkalaが担当し、エンディングテーマ「Sleep In My Love」はkalaが歌っています。声優陣も豪華で、中谷あずみ、かねざわ水月、茉莉奈、高野さおりなどがキャラクターに命を吹き込んでいます。

『LOST M』は、家族愛と複雑な人間関係をテーマにした作品として、多くのファンに愛されています。特に、実母と義母の間で揺れ動く主人公の心情や、それを活かしたシナリオは、プレイヤーに深い印象を残すことでしょう。

作品リスト: LOST M